戦績を書く/見る

自分で戦績を付けてみたり、他人の戦績を見たりすることのメリットをまとめてみました。

自分の戦績を付ける

その日やった試合について先行後攻、当たったデッキ、勝敗、勝因敗因を記録しておくことは勝率を上げてAPを増やすための大きな助けになります。ひとつひとつ具体的に見ていきましょう。

先行後攻を記録する

先行後攻は当然1日単位では偏ることもあります。極端な例でいえば、先行特化の高DOBデッキを使用しているときに後攻が多いと、それだけでAPが減る原因に十分なりえるでしょう(もちろんプレイ内容や構築も見直すべきですが)。そうでなくても勝率に大きく関わる要因であるためどのくらい偏っていたかを把握しておけば戦績を反省するときに役立ちます。

当たったデッキと勝敗を記録する

 先行後攻とともに当たったデッキと勝敗を記録しておけば、今使っているデッキがどういう相手に勝てているか、負けているかの勝率が分かります。

デッキ同士の相性を把握するのは意外に難しいものです。苦手だと思っている相手でも1つのプレイングを改善するだけで勝率がガラリと変わることもあります。また相性のいいカードをどのくらい採用しているかによっても変化してきます。構築やプレイングを見直す材料として記録してみてはどうでしょうか。

勝因・敗因を記録する

1つ1つの試合の勝敗にはいくつもの要因が関係しています。先述したデッキ同士の相性や先行後攻だけでなく、カードを効果的に使用できたかどうか、デッキをどのくらい回転させられたか、ある状況に有効なカード魔法石を使わずに引けていたかどうかなど、ウエイトの違いはあれど確実に勝敗に影響を及ぼしています。その中でも勝敗を分けた要因は何だったのかを考えることでプレイングや構築を向上させるチャンスを得ることができるでしょう。

例えば人の業を上手く毘沙門に合わせることができたかどうかによる盤面とダメージレースの差はかなり勝敗に影響します。合わせられなかった場合、相手が毘沙門してきそうなタイミングに人の業を魔法石で持ってきていたかどうか、持ってこれていなかった場合はそれまでに魔法石を無駄に使っていなかったかどうか、また相手が毘沙門を出すのを1ターン遅らせ他の進化カードを出して人の業を踏ませる余裕を与えていなかったかどうかなど様々な反省点を考えることができます。

 

負けこした原因を後攻が多かったことや、デッキ相性やプレイングの噛み合いが悪かったこととするのは自分のプレイや構築に問題がなかったと確かに言える場合だけにすべきです。しかし、現環境にも特定のマッチアップでは先行後攻が勝敗のほとんどを決めてしまうことがあります(例えばBデッキ同士の黄色コントロールVSハンデスは先行超有利です)し、どうしようもないランダム要素が決定的な敗因となることもあるでしょう。運要素は運要素と割り切って、他の部分を向上させられるように記録できればいいと思います。

勝ち確定の状況を逃して負けてしまった試合なんかは特に反省すべきです。勝って増やせたはずのAPを負けにして減らしてしまえば500~700程度収支に差がつきます。

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それぞれの要素を記録するメリットはこんなもんでしょうか。

個人的にはライブオンステージのケアを忘れていたりマリガンの判断ミスをしたりすることが多いのでどのくらいの割合でそういった凡ミスしているかもメモしています。自分で他に必要そうだと思う要素があればこんな風に追加でメモしておくと役立ちそうです。

勝てているときはいいのですが、負けが多くAPをなかなか増やせないときにこそ記録を見ての反省が役立ちます。みなさんも是非つけてみてください。

 

他人の戦績を見る

このブログの活用例ともいえます。したがってある意味ここからが本題。

他人の戦績をしっかり見て活用すれば情報戦で優位に立てます。

マッチングを知る

自分がプレイしていなくても、同じランク帯の人のマッチングを見れば環境にどういったデッキが多いのか大雑把に把握できます。自分のマッチング状況と合わせればより正確に環境を分析できるでしょう。自分の使用するデッキを環境に合わせて変える場合に参考になるはずです。

COJの環境はツイッターやブログの情報に対する感応度が非常に高いので、1、2日プレイしていなかった間に何かのレシピが公開されて環境が一変、なんてこともよくありますが、他人の戦績を見れば環境に取り残されるリスクも少なくなるでしょう。

 

自分とランクが離れている人のマッチングを見るときは自分のマッチングと比較してみましょう。J2以下のランク帯での流行はJ1~Qランク帯で少し前に流行ったデッキが多い、ということが往々にしてあります。そして新しく流行っているデッキというのはそのひとつ前に流行っているデッキによく勝てるデッキであることが大半です。ということは今J1~Qランク帯で流行っているデッキをいち早く取り入れてJ2以下のランク帯で使えば勝てる可能性が高いのです。

例えば、1.4リリース直後に大流行したパールバティ、インドラを入れた黄色系のデッキは今もよく見るデッキですが、環境が進むにつれ必ずエンジェルビルダーが入るようになってきました。アリアンロッド系のデッキが流行したためですね。もしエンジェルビルダーの入っていない黄色系を自分のランク帯でよく見るようなら、さっき書いたように流行が一つ遅くなっている可能性が高いのでアリアンロッド系のデッキを自分が使っていけば勝てそう、と考えられます。

実際に勝てそうなデッキを流行から考えるのは少し難しいですが、ランクが離れている人のマッチングでも参考にできるという例です。

 

その人の使用デッキを追体験する

当然ですが同じデッキを使えば使うほど、そのデッキに対するプレイングやマッチアップ毎の対応などの理解が深まっていくので勝率を上げていくことができます。

このデッキに対する経験値は他人の戦績を見ることでもあげることができます。リプレイを見るのと同じことです。このブログに今まで挙げてきた戦績でも、黄色系のデッキではウイルス召喚系のユニット→ガブリエルで人の業を避けられるだとか、アレス珍獣でも繁栄の対価に注意すべきだとか実際に使ってみて得た経験値の一部を書いていますから、同じデッキを使用する際に覚えておけば役に立ちそうです。

 

考察に注目する

今なぜこのデッキが多いのか?という環境に対する考察を正しくすることができれば的確な構築のデッキを選び取ることができるでしょうし、勝因・敗因に関する考察を正しく行えれば勝率を上げられるでしょう。その考察を正しくするためには様々な着眼点をもっていることが重要だと思います。戦績記録では試合ごとの勝因・敗因、1日プレイしての所感などをみてその着眼点をとりいれることができると思います。

最もこれは他のどんなCoJに関する記事でも出来ると思います。色々な考え方を見て、自分の考えと比較していくことで考察の精度をあげていきましょう。

 

 

こんなところでしょうか。こうして書いてみると戦績を公開する際には考察部分の厚さはもちろんですが当たった相手のランクや詳しい構築の特徴も書いておくとよさそうですね、これからはなるべく併記するようにします。

対戦した人の記録は他にも生かしようがあると思いますし、環境に対する情報が少しでも欲しいと思った際にはこのブログを見ていただければ幸いです。また、自分で記録を付けている人は気が向いたら自身のブログでそれを公開してみてはどうでしょうか。違うランク帯、違うプレイ時間帯の記録というだけで面白い比較が出来そうですし、単純にたくさんの試合記録が見られるようになるだけで分析がはかどります。

 

ツイッターなんかで勝率や使用デッキを軽く載せている人は多いですが、しっかりとした戦績はあまり目にしないのでこれから増えていけばいいなぁと思う次第です。